2018年09月14日

R4330クラスNNUE型評価関数 orqha+dolphin1について

昨日QhapaqさんがR4330クラスNNUE型評価関数orqhaを公開されました


公開についてのQhapaqさんのブログ記事



Qhapaq Research Lab (QRL)(かぱっく りさーち らぼらとりー)



NNUE型評価関数orqhaのダウンロードリンク



Qhapaqさんに提供させていただいた20180501〜orqha発表までの全KIFデータ


※Qh20180817とQh20180727は同じものでどちらも今回公開されたorqhaを指しています


上記の対局結果サマリー※QRLレーティングスクリプト処理用フォーマット



めきっとさんのillqha1.1+dolphin1のダウンロードリンク



つきましては計測をお手伝いさせていただいたこともあり少しだけ本ブログにまとめておこうと思います


まずは独自レーティング表RRate

公開用RRate201809132300-2.png

Twitterでも公開していますがこちらが元画像です(Twitterの画像圧縮を受けてないので多少画像が綺麗)

数千局の同一環境測定からorqhaはillqha1.1+dolphin1に対しておよそR+30の実力を持っていることが分かりました


RRateについて

・引き分けは計算から除外

・基準レートはillqha1.1+dolphin1=4302(2018/9/13 23:00現在)

・uuunuuunさんのレーティングサイトと同じ統計処理

・測定データは私がCore i9 7980XEで測定した物のみ

・1手15~20MN以上


探索部について

dolphin1を主体としてdolphin2、YaneuraOu4.82AVXTと比較しましたがdolphin1が一番優れていると判断しました


測定条件について

Core i9 7980XE(18C36T TB3.4GHz)において18T1秒、24T1秒、24T0.9秒のいずれかです

いずれも1手15~20MN以上を満たしています

後述する対局結果画像のファイル名を見ていただければどの条件であったか分かるようにネーミングしてあります


orqhaに関する対局結果画像

※Qh20180817とQh20180727は同じものでどちらも今回公開されたorqhaを指しています

illqha_dolphin_vs_Qh20180727_dolphin.png_18T1sec.pngilqha11_dolphin_vs_Qh20180727_dolphin_18T1sec_2nd.pngQh20180727_dolphin_vs_QQR_GW505_18T1Sec.pngQh20180727_dolphin_vs_NNUEkai4_dolphin_18T1Sec.pngQh20180727_dolphin_vs_YO482_18T1sec.pngillqha2_dolphin2_vs_Qh20180727_dolphin2_18T1sec.pngQh20180727_dolphin1_vs_illqha2_dolphin2_24T1Sec.pngQh20180727_dolphin1_vs_NNUEkai5_dolphin1_24T1Sec.pngQh20180817_dolphin1_vs_QQR_GW_24T1Sec.pngQh20180817_dolphin1_vs_illqha2_dolphin2_24T1Sec_1st.pngQh20180817_dolphin1_vs_illqha2_dolphin2_24T1Sec_2nd.pngQh20180817_dolphin1_vs_NNUEkai5_dolphin1_24T1Sec.pngQh201817_dolphin1_vs_20180608mafu_TNK_24T1Sec.pngQh20180817_dolphin1_vs_illqha11_dolphin1_24T1Sec_2nd.pngQh20180817_dolphin1_vs_illqha2_dolphin1_24T1Sec.pngQh20180817_dolphin1_vs_dolphin2_24T1Sec.pngQh20180817_dolphin1_vs_NNUEkai6_dolphin2_18T1Sec.pngQh20180727_dolphin1_vs_NNUEkai6_dolphin2_18T1Sec.pngQh20180727_dolphin1_vs_NNUEkai6_dolphin2_24T09Sec_2nd.png


18273局の戦型分類 全体の先手勝率57%

18273局の結果.png


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2018年07月21日

illqha1.1+dolphinの計測データと棋譜ファイル

めきっとさん(https://twitter.com/_illqha)が公開された
illqha1.1+dolphinが
公開されたフリーソフトの中で最強(2018年7月20日現在、レート4292)であることが確認できましたので
計測データと棋譜ファイルを合わせてご紹介したいと思います。
illqha1.1が評価関数、dolphinが探索エンジンの名前です。

まず入手先はめきっとさんのこちらのツイート


探索エンジンと評価関数がセットで入っており、導入し易いのが良いと思います。
ShogiGUI等に登録して使用することが出来ます
解凍して探索エンジンを置いたフォルダにevalとbookという名前のフォルダを作り、それぞれ評価関数と定跡を設置します

計測データ@ 評価関数20180608mafu 探索TNK(WCSC28)対 評価関数illqha1.1 探索dolphiin


※20180608のみ探索がTNKなのは過去のデータと整合性を取るためです


計測データAQQR_GW5.0.5vs illqha1.1_dolphin









計測データBillqha1.1_dolphin vs QQR_YO4.82



KPPT最強のQQRと探索エンジンYaneuraOu4.82の組み合わせです
illqhaが大きく勝ち越しました。

計測データCillqha1.1 dolphin vs Qhapaq_WCSC28 YO4.82


KPPTでは2番目に強いQhapaq_WCSC28との対局です。圧倒的な勝率を叩き出しました。

最適な探索部の検討



本家YaneuraOuにNNUE版がマージされたので検討を行いました。パラメータを最適化したdolphinの方より高い戦闘力を示しました。

番外編 計測データ 探索時間の違いによる勝率の変化考察











追加してillqhaについて計測を行ったら随時追記する予定です。

KPPTの時代は終わりなのかもしれません。
私も使用する探索エンジンをdolphin、評価関数をillqha1.1、定跡ファイルをC-Bookに変更しました。
余談ですがNNUEはKPPTに比べてCPUの電力消費が大きく発熱が多いのでスレッド数の設定はCPUのコア数と同じまでにしておくことをお勧めします。(例:Core i7 7700なら4スレッドまで)

※C-Bookとはプロ棋士の千田翔太先生が公開されている定跡ファイルです。対戦用ではなく検討・棋譜解析用であることにご留意下さい。
リンク:https://www.dropbox.com/sh/uhzkp1q708porur/AADuo_maVKb2B8lcnRj2RQhoa/%E5%AE%9A%E8%B7%A1?dl=0





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2018年07月13日

将棋棋書の紹介 Kindle50%オフセール対象商品多数

私が購入した棋書とその自分なりの評価についてご紹介します。
過去にKindle50%セール時には対象となった棋書ばかりです。
(将棋世界付録は半額対象外の場合もあるので注意して下さい)
お勧め度が高いほど画像を大きくしています

【詰将棋】

大ボリュームでコストパフォーマンスに優れます(768問で432円!)
1,3,5,7手詰めが1ページにつき4問ずつ掲載されています。
ただ"詰む将棋”的な問題も多いので周回には向いていないかもしれません。

ルールを知らない段階の方にもお勧めできる最入門の詰将棋本です。
1手詰め、3手詰めの問題集です。

難易度の高い3手詰め問題集です。
入門向けとしてはお勧めしません。

難易度が高めです。沢山解いて自信をつけるという類ではありません。
難しい詰将棋が好きな方にお勧めです。

3手詰め40問5手詰め20問 値段は半額時で50円台!
駒数を極力少なくしてくれているのでドリル的にガンガン解くのに最適です。
藤井聡太先生を輩出した”ふみもと将棋教室”で有名になった目隠し詰将棋をするのにも良さそうです。
問題をずっと並べた後に解答がついている珍しいタイプの構成なので答え合わせをしにくいのが欠点といえます。
5手詰将棋:テーマは「実戦!」 将棋パワーアップシリーズ -
5手詰将棋:テーマは「実戦!」 将棋パワーアップシリーズ -
実戦形であることを重視した実用的な一冊です。
5手詰めハンドブックUよりは問題の難易度が低いようです。
5手詰めビギナーに最適な一冊だと思います
初段になるまでに2周しました

難易度はそこまで高くありません。実戦形が多く5手詰めビギナーにお勧めです。
盤上の駒を活用する感覚を養うことができます。同じ高橋先生の5手詰めの本では3枚持駒の並べ詰めの問題が多いので対になっており両方解くことで効果的に学習することができます。
高橋先生の詰将棋の本はクオリティが高いです。

難易度の高い問題集です。逆転の5手詰めよりは易しいですがかなりの歯ごたえがあります。
いきなりこれを解こうとすると心が折れるのである程度5手詰めに慣れてから取り組むことをお勧めします。

こちらは難易度がかなり高いので初心者の方にはお勧めできないです
中段玉、入玉形などパズル要素が高く実戦形とは言い難いです
ただすべて解き終えてみると間違いなく詰将棋を解くスピードは上がったと思います

7手詰めの入り口としてお勧めです。難易度は高くない上に実戦形ばかりで勉強になります。自信の付く良書です。

やはりこのシリーズは難易度がかなり高いので初心者の方にはお勧めできません。
初段になってから全部解きましたが読みの力の鍛錬には良いと思いました。パズル要素強め。

おそらくこのシリーズで一番最初に刊行されたのがこの9手詰めなのでしょう。レイアウトが他の手数とは異なっています。
難易度は5分で2級〜2段と幅広いです。手数の多い詰将棋に対するアレルギーを払拭してくれる優れた実戦問題集だと思います

難易度3段階でそれぞれ7手詰めと9手詰めが用意されています。
段階を踏んでチャレンジできる上に、実戦形が多いのでお勧めです。
高橋先生の7手詰めが解ければ簡単な段階の7手詰めはスラスラと解けるはずです。
9手詰めの後半は難しかったですが、それでも覚えておきたい詰み筋ばかりでさすがは”係長”と思いました

問題数が多くコスパは良いですが、実戦形とは離れた問題も散見されます。
難易度は高橋道雄先生の本よりは明らかに難しく、ハンドブックシリーズよりもわずかに難しい印象です。逆転〜シリーズよりは簡単。詰パラ3・5手の本に最も近い気がします。筋の良い詰将棋らしい問題が多いです。
沢山問題を解きたい人向け。好著。



【手筋】

半額時50円台で50問!
問題も癖がなく良問揃い。難易度は易しめです。

半額時50円台で50問!
問題も癖がなく良問揃い。難易度は易しめです。1よりは少しだけステップアップしてるかも?

半額時50円台で50問!
垂れ歩に継ぎ歩にダンスの歩… 歩の手筋は王道にして必修です
難易度は易しめなのでぜひ手に取って頂きたい一冊です

名著の名高い一冊です。上達のためには現代将棋の終盤の基本思想でもある”Z”を身に着ける必要があります。
難易度はかなり高め。(最初の方で挫折中)

詰将棋のパターンを学べる良書です。
詰将棋を解き始める前に読みたかったなと思わせてくれます。
難易度は同系統の本で最も易しいので初心者にお勧め。
詰将棋を解き始める前からでも3手詰めぐらいをとく段階からでもお勧めです。

居飛車の”型”を勉強するのにおすすめの一冊です。

難易度は高くありません。穴熊戦の手筋が勉強できます。穴熊を指すならお勧めできます。

主に振り飛車党の方にお勧めです。美濃囲いの”1手前に受ける”守りの手筋を学ぶことが出来ます。
居飛車党側から見てもどういった攻め筋があるのか?ということを考えながら読むことが出来て良書だと思います。難易度も高くなく読みやすかったです。

居飛車党の方にお勧めです。角換わりなど直接的に矢倉と違う戦型でも組み合っていくうちに矢倉囲いになることは多いものです。矢倉の攻略方法や受け方を学ぶことが出来る良書だと思います。難易度も高くなく読みやすかったです。

幅広く囲いの守り方について触れられています。難易度も高くなく読みやすかったです。

囲いにどう手を付けていいか分からない、という場合にお勧めです。難易度はそこまで高くないです。
5手詰めを解けるようになってから導入すると効果的だと思います

ひと目シリーズが良い所は概ね難易度が低いことです。
1手もしくは3手の読みなのでスラスラと解くことができます。
端攻めはどの戦型でも重要な手筋群ですので抑えておきたい一冊と言えます。
この本は繰り返して読む価値のある非常に質の高い一冊だと思います

内容が簡単で1〜3手詰めを解いている方に最適だと思います
一番最初に手に取る手筋の本として最適だと思います。

次の一手形式で手筋を幅広く学べます。部分的な定跡とも言える基本的内容について触れられており初めて手に取る手筋本として最適な内容だと思います。難易度はやさしい。なお同じような内容では上のひと目〜の方がお勧め。


【次の一手】


名著です 難易度別なので初心の方からお勧めできます
5手詰めが解ける段階で導入すればより効果的だと思います
初段になるまでに2周しました

文句なしの名著です
どのサイトでも大抵紹介されています
簡単な5手詰めが解ける段階で導入するのがよさそうです
初段になるまで2周しました

全185問、3択形式の終盤・寄せの次の一手本です。
「ひと目の手筋」や「手筋の力初級編」を卒業した段階で始めるのが良さそうな難易度です。

次の一手問題集です。手筋を実戦でどう生かすかに役立ちます。矢倉(相居飛車)の将棋が題材です。
初段になってから購入しましたが歯ごたえ十分でした。

対抗形の将棋の次の一手問題集です。手筋を実戦にどう生かすかのトレーニングに最適です。

3つの選択肢から答えを選ぶ次の一手形式の問題です。
難易度は中級。3〜5手詰めが解けるようになってから取り組むと効果的です。
終盤・凌ぎの問題は少し難しく感じました。


凌ぎの入門として良さそうです
難易度は初段〜 逃れは解いてみると読む量が多い(9〜13手)ため
読みの練習にはとても良いと思います

実戦的な必至問題集で非常に即効力があると思います。
詰将棋も大事ですが必至も非常に重要です。
1手はともかく3手必至は難しいです

相居飛車の各戦型について次の一手形式の問題集です
居飛車党にお勧めできます

さばきは振り飛車だけの話ではありません。
将棋ではさばきの感覚は居飛車党にも必須のものと思います。
相居飛車の戦型もあるのですべての方にお勧めできます


難易度は高いです。大山名人の生涯や戦いの歴史についても書かれておりページをめくるのが楽しみになります。
読み物としても楽しめる一冊でした

【定跡書】
私の指す角換わり・右四間飛車・対抗形居飛車側の棋書が多くなっています、ご了承ください。

難易度が易しいので初心の方へお勧めです 1〜3手詰めを解いている段階の方に。
将棋の奥深い世界観を広く浅く辿ってみたい方にお勧めです
▲4八金型はないですが十分通用する内容だと思います
次の一手形式なので復習がしやすいのがメリットです

非常に緻密な定跡書です。変化が多彩で他の定跡書よりも読みこなすのに時間を要しました。
その分内容は濃く網羅的に角換わりについて学ぶことが出来ると思います。

角換わり新型の本がもう半額セール対象になっているのは驚きですしお得です。
新しめの角換わりの内容が詰まっています。

自分は横歩取りを回避するために一手損角換わりを用いるので勉強のため読みました。
自由自在な山崎ワールドが楽しめる一冊です。

創元社の棋書は級位者にうってつけです
しかしこの一手損角換わりの本は難しめでした

本書にある角換わり▲4六角戦法は有力だと思います 覚えて損のない指し回しではないかなと思っています
ただ、今なら早繰り銀のスピード感に魅力を感じるでしょうか

ゴキゲン中飛車を居飛車穴熊でどう退治するか 本格的な定跡書です
難易度は高め
超速+穴熊は面白いと思いますが、やはり一直線穴熊が有力かなと思います

振り飛車側からみた先手中飛車の棋書。難易度は高め。
特に居飛車穴熊の章を参考にしています
居飛車にも振り飛車にも寄らない公平な立場の筆致に好感。

夭折した伝説の棋士天野氏による嬉野流本
定跡の進化が早すぎる現代将棋において、力戦形に持ち込んで実力勝負にするのは有力な考え方だと思います

色々な戦法について定跡からは一本外れた道でこういう考え方もあるよという引き出しを増やしてくれる棋書です。難易度は中ぐらい。

ネット将棋では避けては通れない奇襲対策について学べる書です
難易度は中くらい

同じく奇襲、特に振り飛車の奇襲戦法についての棋書です
どちらかというと奇襲対策本の意味合いが強いのでお勧めです

自分にとっては奇襲対策用になります。知らない戦術を指されて頭が真っ白になる確率を少しでも減らすために。

菅井先生の振り飛車研究書です
あの藤井聡太先生も読んだ必見の書です
居飛車党にとっては厳しい変化が多いですが一読の価値は間違いなくあります
難易度は高い

後手編です。居飛車党にとっては厳しい変化が多いですが一読の価値は間違いなくあります
難易度は高い

脅威的な破壊力が病みつきになる右四間飛車。対居飛車の右四間飛車本です。
難易度はやさしいです。お勧めです。
変形カニ囲い(左金美濃)を用いているので自分的には好印象です。

右四間飛車と言えば中川八段。対抗形(対四間飛車)の右四間飛車本です。
対抗形の戦型では最も参考にしている一冊です。右四間飛車+居飛車穴熊。


筆致が面白いのと鳥刺し、ミレニアム囲いなどが書かれているのが興味を引きます
一読の価値がある棋書だと思います



振り飛車側からみた四間飛車VS居飛車穴熊の棋書
類書としては新しい部類に入るので同戦型の勉強をする際には必読の一冊
新型藤井システムについて学べるのは大きいと思います
難易度は難しめ

居飛車党からすると難敵の石田流。対策について書かれた棋書です。
一つのストーリーとして棋譜を追っていくのではなく各論形式でコツを教えてくれるタイプの本です。
これ一冊でどうにかするのは難しいので組み合わせて読みたい棋書です。

振り飛車党の方にお勧め。
居飛車党からすると三間飛車の対策本としては物足りない内容でした。

旧型の雁木の棋書です。雁木は棋書が少ないので学ぼうと思ったら避けては通れない一冊と言えそうです。
また最近の角換わりでは後手は右玉待機策が頻出しているので考え方を学べそうです


玉が薄いので反撃されたときの反動が大きく指しこなすのは大変ですが
知って損のない戦術だと考えています
5手目▲6六歩が厳しいとされる現在、5手目▲7七銀からなる本戦法が再び脚光を浴びる日が来るかもしれません

自分の原点です。相掛かり棒銀は今でも使います!
創元社の棋書は時折最終盤の変化にまで触れられていて級位者にうってつけと言えます。
なぜなら級位者は有利から優勢、勝勢へ持って行き方が分からないためでその具体例を示してくれる創元社の棋書は一筋の光となるでしょう。

極限早繰り銀の棋書はもう1冊ありますが、Kindle半額セール対象ではありません。(できればそちらも読んで頂きたいです)
しかしながら相居飛車の戦術として極限早繰り銀は相手の戦法をある程度限定できるという意味で非常に有力…級位者にもお勧めです。
昔なら棒銀を勧めていたところ今ならこの極限早繰り銀という感じです。
スピード感と圧倒的な破壊力、味わってみて下さい

【その他】

将棋ウォーズをはじめとした時間の短いネット将棋が主戦場ならぜひ押さえておきたい極意の記された一冊です
難易度は1級〜 時折難しい




紙の棋書もKindleもそれぞれの利点があります。Kindleが良いという方は50%セールになるこれらの棋書は利用価値が高いといえるでしょう。

本記事はKindle半額セールの度に加筆しつつ再UPします
【分かる範囲の履歴】
2018年7月3(火) 00時00分〜2018年7月17日(火) 23時59分
2018/3/16〜2018/3/25

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2018年06月17日

ソフトウェア"棋譜の管理"の活用 〜コンピュータ将棋棋譜への適用〜

※本記事の利用、またはリンク先により生じた損害に対する責任を負いません。自己の責任の上で使用して下さい。

棋譜の管理の画面.png
棋譜の管理 http://www.geocities.jp/saltedeggplant/
をコンピュータ将棋のレート計測で得られた膨大な棋譜に適用する方法についてご紹介します。
"棋譜の管理"は「対局日、棋戦名、対局者、手数、コメントの有無が一致すれば同じ棋譜と判定」という重複防止機能があるため
同じ日に多量の棋譜を生成するコンピュータ将棋の棋譜を管理するのには不向きな側面がありました。
そこで、棋譜の先頭行「開始日時」の日付をランダムに変更することでこの機能を回避する手法を発想しました。

【手順】
棋譜ファイル先頭行の「開始日時」を置換で任意の文字列へ変更する(元の計測日時、としている)
TExchangeを使用
→KIFの拡張子を追加登録する(必須)
→「バックアップを取らない」に設定する(推奨)
→棋譜を置いてあるフォルダを追加する
→「開始日時」を「元の計測日時」に置換する ※1つ目は確認ウインドが出てくるので「以降全てを置換する」を選択

バッチファイルを実行してランダムな日付を生成し、ファイルの先頭に「開始日時:YYYY/MM/DD」の行を追加する

棋譜の管理でフォルダごと読み取る

棋譜リスト上で右クリックして「統計処理」をクリックすると戦型の統計情報を見ることができます

【バッチファイルの中身】
-------------------------------------------------------------------------------------
@Echo Off
Set DIRPATH=.\
Set DIROPT=/B /S

For /F "usebackq tokens=*" %%i In ( `Dir %DIROPT% "%DIRPATH%*.KIF"` ) Do Call :Add1 "%%~i"

Echo 全てのファイルの変換が終了しました。
Echo.
Echo 何かキーを押すとウィンドウを終了します。
Echo.
Echo [END]
Pause>NUL
Exit /B 0

:Add1
Set CUTFILE=%~1
setlocal enabledelayedexpansion
set /a Y=1600+%RANDOM%*419/32768
setlocal enabledelayedexpansion
set /a M=1+%RANDOM%*9/32768
setlocal enabledelayedexpansion
set /a D=10+%RANDOM%*19/32768
echo 開始日時:%Y%/0%M%/%D%>tmp.txt
Echo [%CUTFILE%]ファイルの先頭1行にランダムに生成した「開始日時」行を追加し、
Echo [%CUTFILE%]に追記して上書き出力します。
For /F %%i In ("%CUTFILE%") Do copy /b tmp.txt+%CUTFILE% tmp.txt
Move /Y tmp.txt "%CUTFILE%"

Echo.

Exit /B

ここまで-------------------------------------------------------------------------------------
ど素人の私がOkwave https://okwave.jp/qa/q6496815.htmlを参考にして作りましたので内容についてのご指摘はご容赦下さい
※元の棋譜ファイルが強制的に上書きされるので必ずバックアップを取った上で実行してください
サブフォルダも検索する仕様になっているのでバッチファイルを実行する場所には十分注意して下さい
一応DLもできるようにしておきます
先頭行日付挿入.7z

棋譜の管理の機能によって得られた知見がよりよい将棋ソフトを作る開発者の皆様の手がかりとなれば幸いです


【ShogiGUIで連続対局をさせて棋譜を取る際に注意すべきこと】
・エンジン名に"()"(半角カッコ)を使うと対局者名に反映できない(記号以下が省略される)
・エンジン名に.(半角コロン)を入れると生成される棋譜ファイルにもコロンが入りバッチ処理が上手くできない
ファイル名を認識できずコマンドが不正扱いとなり棋譜ファイルがダミー日付だけになって壊れる
→その他にもアンダーバー以外の半角記号は上手く取り込めない原因となりうるので使わないようにすることを強く推奨


【実際実行した結果から得られた知見】
8000ほどのファイルで日付と手数がどちらも重複した例は0

【ランダムな日付のバリエーション】
1600〜2018/1〜9/10〜28
418*9*18=67716通り
さらに手数まで一致する可能性は極めて小さいと考えられる

【なぜ先頭行を削除せずに置換したのか?】
単純に実行スピードの問題です。バッチファイルによる先頭行削除は実行スピードが遅いという欠点がありました。
TExchangeによる置換の方がよほど高速です。
本記事で紹介した内容でなくても、元の先頭行を無効化できさえすればより高速な方法を選択するのは有力です。

【謝辞】
この場を借りて素晴らしいソフトウェア"棋譜の管理"を開発して下さったsaltedeggplantさんに謝意を表します

【免責事項】
※本記事の利用、またはリンク先により生じた損害に対する責任を負いません。自己の責任の上で使用して下さい。
※本稿記載のソフトウェアについての使用方法などの質問についてはお答えできません
※本稿への質問コメントにはお答えできかねます



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2018年05月17日

QQR関数の計測データと棋譜ファイル

Qhapaqさんのはてなブログ
http://qhapaq.hatenablog.com/entry/2018/05/17/202635
QQR関数(Qzilla-Qhapaq-Roll関数=クジラの河童巻き)が公開されました。
YaneuraOu4.82AVXTとの組み合わせでQzilla9+GW5.0.5に対して
勝率約55%+34のレートを持った強力な評価関数です。
探索部God Whale Child 5.0.5Tと評価関数QQRの組み合わせは2018年6月10日現在、公開されているものの中で最強のコンピュータ将棋ソフトです(レーティング1位)。
評価関数は上記のQhapaqさんのはてなブログから、探索部God Whale Child 5.0.5TはK_OhgaさんのGithubから入手することが出来ます
測定条件は将棋フリーソフト レーティングに準拠しています。
(1500万局面/手(一手0.75秒(35T)),定跡オフ,Ponderオフ,投了値3000,引き分け256手)



この度、公開前の事前検証をお手伝いさせて頂きました
私の方で持っているデータを公開いたします(Qhapaqさんから公開のご許可は頂いています)
Qzilla9vsQQRQH.png
Win-Draw-Lose: 264-23-215
総試合数: 502, 勝率(引分0.5勝換算): 54.88%, ΔR(引分0.5勝換算): +34.02, 引分率: 4.58%
(QQRQHとはQQRのことです)(連続対局を中断しているので画像から引き分け数を1引いたものが正しい数値となります)


棋譜ファイルダウンロード:
Qzilla9GW505vsQQR_15MN_35T075Sec.7z




お誘い下さったQhapaqさんにこの場を借りて御礼申し上げます。おかげ様でとてもエキサイティングな時間を過ごさせて頂きました。


公開後の追加測定データ:

その@QQRvsQhapaq_WCSC28(測定が2回に分かれています)

QQRvsQhapac_WCSC28_22T085Sec.png

QQRvsQhapaq_WCSC28_2nd_22T085Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:QQRvsQhapaq_WCSC28_2nd_22T085Sec.7z
2回の測定の合算
351-34-257
総試合数: 642, 勝率(引分0.5勝換算): 57.32%, ΔR(引分0.5勝換算): +51.24, 引分率: 5.30%

そのAQQRvsTNK-WCSC28

QQRvsTNK-WCSC28_22T085Sec.png


193-10-111
総試合数: 310, 勝率(引分0.5勝換算): 63.23%, ΔR(引分0.5勝換算): +94.14, 引分率: 1.94%


そのBQQRvsAperypaq(測定が2回に分かれています)

1回目測定
QQRvsAperypaq_1st.png


2回目測定
QQRvsAperypaq_2nd_22T085Sec.png


合算勝敗数199-15-149
総試合数: 363, 勝率(引分0.5勝換算): 56.89%, ΔR(引分0.5勝換算): +48.16, 引分率: 4.13%


そのCQQR vs wakame1st

QQRvswakame1st_22T085Sec.png


152-13-103
総試合数: 268, 勝率(引分0.5勝換算): 59.14%, ΔR(引分0.5勝換算): +64.25, 引分率: 4.85%


そのDQQR vs elmo_WCSC28

QQRvselmo_WCSC28.png


182-12-108
総試合数: 302, 勝率(引分0.5勝換算): 62.25%, ΔR(引分0.5勝換算): +86.90, 引分率: 3.97%


そのEQQR vs Cobra_WCSC28

QQRvsCobra_WCSC28.png


266-24-136
総試合数: 426, 勝率(引分0.5勝換算): 65.26%, ΔR(引分0.5勝換算): +109.51, 引分率: 5.63%



そのEQQR vs Apery_WCSC28(YO4.82AVXT)

QQRvsApery_WCSC(YO482)_22T085Sec.png
棋譜ダウンロード:QQRvsApery_WCSC28(YO482)_22T085Sec.7z
205-10-117
総試合数: 332, 勝率(引分0.5勝換算): 63.25%, ΔR(引分0.5勝換算): +94.34, 引分率: 3.01%

追加測定の測定条件は下記の通りです
一手0.85秒(22T)(一手約1500万局面)
Hash=1GB,定跡オフ,Ponderオフ,投了値3000,引き分け256手(レーティングサイト測定条件準拠)


最適な探索部の検討
その@Yaneuraou4.82AVXTとGod Whale Child 5.0.5T
YO482vsGW505_QQR_24T085Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:YO482vsGW505_QQR_24T085Sec.7z
423-77-546
総試合数: 1046, 勝率(引分0.5勝換算): 44.12%, ΔR(引分0.5勝換算): -41.05, 引分率: 7.36%
そのAQQR(GW5.0.5)vsQhapaq_WCSC28(YO4.82)
QQRGWvsQhapaq_WCSC28YO482_24T085Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:QQRGWvsQhapaq_WCSC28YO482_24T085Sec.7z
328-25-253
総試合数: 606, 勝率(引分0.5勝換算): 56.19%, ΔR(引分0.5勝換算): +43.22, 引分率: 4.13%
そのBQQR(GW5.0.5)vsQzilla9(GW5.0.5)
QQRGWvsQzillaGW_24T085Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:QQRGWvsQzillaGW_24T085Sec.7z
457-24-319
総試合数: 800, 勝率(引分0.5勝換算): 58.63%, ΔR(引分0.5勝換算): +60.54, 引分率: 3.00%

NNUE型との相克
その@QQR(GW5.0.5)vsTNK_NN20180519
QQRGWvsTNK_NN20180519_24T085Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:QQRGWvsTNK_NN20100519_24T085Sec.7z
166-6-164
総試合数: 336, 勝率(引分0.5勝換算): 50.30%, ΔR(引分0.5勝換算): +2.07, 引分率: 1.79%

測定条件:一手0.85秒(24T)(一手約1500万局面)
Hash=1GB,定跡オフ,Ponderオフ,投了値3000,引き分け256手

2回目
QQRGWvsTNK_NN20180519_18T1Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:QQRGWvsTNK_NN20180519_18T1Sec.7z
211-12-185
総試合数: 408, 勝率(引分0.5勝換算): 53.19%, ΔR(引分0.5勝換算): +22.17, 引分率: 2.94%

測定条件:一手1秒(18T)(一手約1500万局面)
置換表1GB,定跡オフ,Ponderオフ,投了値3000,引き分け256手


そのAQQR(GW5.0.5)vsTNK_NN20180603
QQRGWvsTNK_NN20180603_18T1Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:QQRGWvsTNK_NN20180603_18T1Sec.7z
276-9-239
総試合数: 524, 勝率(引分0.5勝換算): 53.53%, ΔR(引分0.5勝換算): +24.57, 引分率: 1.72%

そのBQQR(GW5.0.5)vsTNK_NN_furibisya2
QQRGW505vsTNK_NN_furibisya2_18T1Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:QQRGW505vsTNK_NN_furibisya2_18T1Sec.7z
373-10-167
総試合数: 550, 勝率(引分0.5勝換算): 68.73%, ΔR(引分0.5勝換算): +136.79, 引分率: 1.82%

評価関数をtttakさんのGithubから入手することが出来ます→https://github.com/tttak/tnk-/releases

そのCQQR(GW5.0.5)vsTNK_NN_20180608
QQRGW505vsTNK_NN_20180608_18T1Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:QQRGW505vsTNK_NN_20180608_18T1Sec.7z
初めてQQR+GWに勝ち越すNNUE評価関数が現れました。
ttakさんのnn20180519に追加学習を行ったものです(作者HPより)

評価関数は作者のまふさんのブログ(以下のURL)から入手することが出来ます
http://www.mafujyouseki.com/article/459893973.html

測定条件:一手1秒(18T)(一手約1500万局面)
置換表1GB,定跡オフ,Ponderオフ,投了値3000,引き分け256手

駒落ち(飛車落ち)測定
技巧2 vs QQR飛車落ち
技巧2vsQQR飛車落ち_35T220Sec.png
棋譜ファイルダウンロード:Gikou2vsQQR-Rookfall_35T220Sec.7z
114-0-21
総試合数: 135, 勝率(引分0.5勝換算): 84.44%, ΔR(引分0.5勝換算): +293.87, 引分率: 0.00%
測定条件:一手約5000万局面(YO換算)(一手2.2秒(35T)) 定跡オフ,Ponderオフ,Resign上手5000,下手3000,引き分け378手
(千田先生の測定条件と同等になるよう設定)
この結果が示すものはQQRは技巧2相手に飛車落ちの初期局面の評価値-900を6回に1回はひっくり返す力を持っている
飛車落ちのQQRのRは約3500程ある(技巧2マイナス約300)ということです。
本測定では定跡はOFFですから人間側が定跡の限りを尽くして下手を持ったときどうなるかは分かりませんが楽々勝てるということはおそらくないでしょう…

参考
千田先生のドロップボックス(QQR飛車落ち対技巧2の棋譜が公開されています)




今までに公開したすべての棋譜は@Rota_JPのTwitterのモーメントhttps://twitter.com/i/moments/945627286610460673?lang=jaでご覧になることが出来ます






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posted by ロタ(Rota_JP) at 22:09| Comment(3) | コンピュータ将棋、アプリについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする